◆道場控え室
その後控え室という密室に残された二人…
残された二人はただ部屋にたたずんでいた…
急な出来事で何が起こったのかもわからず。
ホエルが先に張り詰めた呪縛をといた。
「行っちゃったね…」
うん…あ、ホエル。
雲竜が、急にもごもご言いはじめた。
ホエルには、今後の展開が読めた。
もじもじする雲竜に、ホエルは手を差し伸べた。
「だって、僕らパートナーじゃないか。」
「そうじゃなくって…その、『一緒に』なろうって。」
にらみを利かせながらも、ホエルの手を握った雲竜。
こころなしか、お互いの何かで繋がれた鎖が外れた。
ホエルが雲竜に向かってにっこり微笑んだ。
「僕も…雲竜となら。」
雲竜には最高の笑みであるホエルの顔を眼に焼き付けた。
「でもさ…あんなの見せ付けられちゃ、先輩達もやってくれるよな。」
「…そうだね…」
急に気まずくなり、二人は黙り込んでしまった。
しばらくして、雲竜が沈黙を破った。
「ホエル、君の…その、良い?」
雲竜は赤面しながらも、
胸の奥にしまっていた事をホエルに打ち明けた。
良いとはもちろん「行為」の事である。
「そう…?雲竜、僕も…良いよ。」
ホエルもそれに答える。
着ているものを脱ぎ捨てホエルは、四つんばいの体制になり、
雲竜の竿の部分に尻をもってきた。
同じく、雲竜もまた服を脱ぎ裸になり、ホエルの期待に答えようと勃起した竿を
入れようとしていた。
「僕達初めてだよね?」
雲竜が入れる前に一言心配して尋ねる。
「うん…」
ホエルが緊張して答えた。
「初めてだからさ…入るかどうかわからないけど…あ、ローションがあるから使うよ。」
雲竜は都合よく置いてあった机の上にあったローションを手に取り、適量をホエルの
菊門周辺に塗り込んだ。
「ひゃぁうッ!!」
声に反応して、指の動きが一瞬止まったが、菊門への塗り込みを再開した。
「凄い…ホエルの、段々ぷっくりしてきたよ。」
興味津々に、その膨らんだ中心にある穴へと人差し指を押し込んだ。
第一関節、第二…そして、人差し指の根元まで入った。
入れた指をグリグリと動かすと、ホエルの喘ぎ声が聞こえた。
「おぉ…ぅ…」
「気持ちいい?痛い?」
「痛くないし、気持ちよくないけど…何か、変な感じ。」
雲竜の指の出し入の感覚がホエルには微妙だった。
指を穴から引き抜くと、ぷっくりと膨らで開いていた菊門が徐々に閉じていく様子を雲竜は
じっと見ていた。
「凄い…ここに入れるのかな…」
「痛くなかったから大丈夫…だと思うよ。」
四つんばい状態のままホエルは後ろを向くと、興奮した雲竜の股間から竿が顔をのぞかせた。
はじめは竿だったモノが、段々と大きく逞しくなっていった。
それは、竿というよりも肉棒…棍棒とも呼べるモノへ変わって行った。
「それじゃあ…入れるよ?」
「うん。優しく…お願い。」
お互いの緊張が高まり、脈の音さえも聞こえそうな雰囲気のまま、
雲竜がホエルの尻尾をめくり、菊門に体を打ちつけた。
「あぁああああアッ!!」
根元までくわえ込んだ状態で、一旦動きは止まった。
そして、抜く動作に入ろうとした時に、スムーズに入ったモノが抜けなくなっていた。
「力…抜いて、お尻キツイよ。」
「ふぅッ!!…はふぅ… ご、ごめん…でも、いきなり全部なんて…」
「全部入ったから大丈夫だよ。僕を感じる?」
「うん…感じるよ。」
僕も。「ホエルの中も温かいよ。」
そう言うと、雲竜の腰は動き始めた。
何度も出し入れを繰り返していくうちに、動きはスムーズになり、
ホエルは、息を切らしつつも妙な感覚に酔いしれた。
「慣れたのかな?凄く気持ちいいよ。ホエルに包み込まれてる…」
「僕もッ!!気持ちよくなってきたッ!!」
慣れていくうちに感度が増し、それ以上にお互いがこれで完全に繋がった満足な気持ちで一杯だった
「ぉ、ぉおお…竿から温かい物がこみ上げて来る…ホエル、このまま出しちゃうよ。」
「うん…このまま出していいよ…」
喘ぐ二人の行動に終わりの時が訪れた。
「はぁっ!!出るよっ!!」
「こ、このままっ!!」
ビュルッ!!ビュルビュルッ!!
雲竜が突き上げるように根元以上に体を密着させた状態で、
ホエルの体の中に熱い種を撒き散らした。
また同時に。ホエルも自分の竿から種があふれ出るのを確認した。
種まきは終わっても、密着させた状態で雲竜は、ホエルにもたれかかった。
「ホエルの中に出しちゃった…」
「これで何のわだかまりも無いよね。」
次の日以降、雲竜とホエルが一緒にいる事がさらに多くなったのは言うまでも無い。
◆ロッカールームで着替え中。
「ねぇ、雲竜。僕と、趣味どっちが大事かなぁ…?」
済ました表情で、いつもの競泳用水着に着替えながら雲竜に問いてみた。、
雲竜は照れた様子で答えた。
「それは…ホエルだよ。」
雲竜が答えると、ホエルは抱きついてそのまま後ろに倒した。
「ありがとう。」
お互いの鼻がこすれあい、そして口を合わせた。
「そうだ。紅竜や仁竜先輩にもお礼しなきゃ…。」
「そうだね。でも今は…」
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